とろろ、オクラ、昆布”ネバネバ”成分の驚きパワーを徹底解明SP!林修の今でしょ!講座(2018年7月17日放送)昆布編
7/17(火)放送の林修の今でしょ!講座では、とろろ、オクラ、昆布”ネバネバ”成分の驚きパワーを徹底解明! 健康長寿1000人に大調査!夏によく食べている「ネバネバ食材BEST3」とろろ、オクラ、昆布のスゴいパワーについて紹介されました。
とろろ&オクラ&昆布 体を老けさせないスゴい栄養素とは!?
前回は、山のネバネバ食材とろろと畑の恵みオクラを紹介しました。
今回は海のネバネバ昆布について紹介します。
皆さんは昆布にどんなイメージがありますか?やはり昆布=だしというイメージでしょうか?だしをとった後の昆布は食べますか?健康長寿の多くが出がらしの昆布を上手に利用しています。出がらしの昆布に健康長寿の秘密があった!?
今回の講座の担当は、北海道大学大学院水産科学研究院教授 安井 肇先生です。先生は、昆布研究30年の昆布博士。
先生が昆布の素晴らしさを一言で言うと、「海のミネラルの塊」「海藻の中の王様」だそうです。
奈良時代に昆布を献上していた記録が残っています。税の1つとして納められていたという事は、昆布には非常に大きな価値が認められていたという事になる。1000年以上前から重宝された昆布はスゴいパワーを秘めている!?
科学の研究で昆布の栄養が人の健康にいいと分かってきています。例えば、昆布のカルシウム量は牛乳の約7倍!牛肉と比べると約140倍!!
健康長寿が夏によく食べる昆布
昆布を食べると血管が老けない!?
昆布にはとろろやオクラと違った、海藻だけが持つ血管を老けさせないパワーがある。健康長寿が実践!昆布パワーを最大限に引き出す食べ方とは!?
高血圧予防に繋がる!?健康長寿は、だしをとった後の昆布をネバネバにして食べていた!だしをとった後の昆布でもネバネバ!昆布のネバネバこそが血管を老けさせない秘密。出がらしの昆布に大事な成分がある!
血管を老けさせない!?昆布のネバネバに多く含まれるアルギン酸が高血圧の原因を排出!?
高血圧の原因の1つ塩分を摂取しすぎると、血管内の水分が増え血圧が上がる。アルギン酸は余分な塩分や脂質と結合して排出される。デトックス効果も期待できる。
実験!アルギン酸は体の中でどのように働く!?
塩分を含んだ水が入ったボウルに、昆布エキスを入れると、塩分を取り込んだアルギン酸がジェル状に固まる。余分な塩分や老廃物などと一緒に排出。
昆布の塩分は気にしなくていい?
血管を傷つける余分な塩分を、昆布のネバネバに含まれるアルギン酸が、排出してくれるから血管を老けさせない!?
塩分や老廃物を排出するアルギン酸は身近な食べ物に使用!?
アルギン酸の用途
- ソフトクリームやアイスクリームの粘りを出す。
- サンドイッチのパンをしっとりさせる。
アルギン酸は無味無臭で、味を付けてお菓子や食べ物などに使える。
昆布は1日どのくらい食べればいい?
凝縮されている物なので一度にたくさん食べるのではなく、毎日少しずつ食べるのがいい。乾燥昆布を食べるなら1g~2g
昆布の血管を老けさせないパワー
- ネバネバ成分アルギン酸が塩分&老廃物を排出
- 昆布を食べる目安(安井先生によると)乾燥1~2g、昆布巻き1~2個
昆布のネバネバパワー健康長寿につながる最新研究!
2018年5月12日 東京大学大学院と信州大学の共同研究結果を発表。最新研究で判明!昆布のネバネバに含まれるラミナランが胃がん予防につながる!?実際に研究を行った角田 茂准教授に話を伺うと、昆布のネバネバ成分のラミナランを胃がんになるマウスに与えたところ、胃がんの予防に効果がありそうだという事を見つけたとのこと。
実験内容:マウスに3週間昆布の成分ラミナラン毎日投与
結果:胃がんの発生を抑える作用が見られた
将来人間の胃がんの発症予防につながる可能性も!
鳥取大学の研究:昆布のネバネバに含まれるフコイダンがんの抑制に期待
実験内容:がん細胞を移植したマウスに、フコイダンを混ぜたエサを与え調査
結果:マウスの生存日数が約2倍に
そのフコイダンを多く含む昆布が「がごめ昆布」
猛暑のこの夏にオススメ!豆腐にがごめ昆布を刻んでのせた「がごめ昆布豆腐」
高たんぱく質(豆腐)と食物繊維(がごめ昆布)のコラボで食べると夏バテに大変いい。がごめ昆布を食べてからビールを飲むと、ネバネバが胃や腸を守ってくれて、ゆっくりとアルコールが吸収される。二日酔いや悪酔いはしにくい。
昆布×たんぱく質で筋肉が衰えない!?
昆布の色素!「フコキサンチン」のスゴいパワーは筋肉を衰えさせない。
フコキサンチンは赤や茶系の色素に含まれる栄養素。筋肉をつくるのに重要なのがたんぱく質。フコキサンチンは筋肉をつくるエネルギーをたんぱく質に送る。
実は、富山県は生涯寝たきりにならない健康長寿が男女ともベスト10に入る。その秘訣を街の人に聞くと、昆布締めだという。地元の人が行くスーパーを見ても、昆布締めと書かれた専用のコーナーもある。昆布×たんぱく質は理にかなっていて、100歳でも元気に歩くには昆布のパワーは必要になる。
なぜ昆布締めが筋肉を老けさせない?
魚にはたんぱく質が豊富に含まれており、昆布には筋肉をつくるのに必要なエネルギーを送り込むフコキサンチンが豊富に含まれている。結果、筋肉が衰えない。
昆布の筋肉を衰えさせないパワー
- 昆布×たんぱく質で筋肉をつくる効率アップ!
昆布×酢で脂肪燃焼力UP!
気付くと体にたまっているものそれが脂肪。脂肪は見た目だけでなく、そのまま放置すると糖尿病などの生活習慣病につながることも。
富山の健康長寿は、とろろ昆布をよく食べる。健康長寿がよく食べるとろろ昆布と脂肪燃焼の関係は?近年明らかになったフコキサンチンの効能!
昆布の色素「フコキサンチン」のスゴいパワーは脂肪を燃やす!?
フコキサンチンは代謝を活性化させる。簡単に言えばスリムになったりもする。フコキサンチンは内臓脂肪をエネルギーに変えて、燃焼させる作用があることが近年明らかに。
ロシア自然科学アカデミー免疫病研究所が発表。ロシアの女性を調査した研究によると、フコキサンチンを2.4mgずつ16週間摂取したところ、平均で体重がおよそ6kg減少したという報告も。フコキサンチンは海藻の油で油が脂を制する。
とろろ昆布の製造過程に脂肪燃焼力UPの秘密が!
とろろ昆布は長期保存できるように、製造の過程で酢につける。酢には疲労回復、内臓脂肪の減少など、ありがたい効果がたくさん。
昆布の脂肪燃焼パワー
- フコキサンチン&とろろ昆布の酢 ダブルの脂肪燃焼パワー
昆布の旨味成分で脳が老けない!?
皆さんがなにげなくとっている昆布だし。実は旨味だけでなく、脳を老けさせないパワーがあったんです。昆布の「グルタミン酸」が脳を老けさせない!?
昆布だしに含まれる栄養がグルタミン酸。グルタミン酸は、東京帝国大学(現東京大学)池田菊苗教授が1907年に発見された。世界共通の「旨味」という言葉の元になった栄養。
旨味だけじゃない!「グルタミン酸」のスゴいパワーは脳の老化を防ぐ!?
グルタミン酸の働き
- 新しい記憶を保存
- すでにある記憶の探索
グルタミン酸を適度に摂取することで、アルツハイマー型認知症予防も期待。
だしにはグルタミン酸以外の栄養はある?
昆布のだしに含まれる栄養
昆布のだしを効率良く出すには?
健康長寿が実践していたのは、だしを水につけてとる。30分水につけておくだけで、しっかり栄養がとれる!昆布は水に30分以上つけると旨味(栄養)がより出る。熱で壊れない栄養もとれる。
一度使った昆布は干してまた使える?
非常にいい使い方で、まだ出きっていない栄養成分が使える。
栄養をムダにしない昆布の切り方は?
昆布の切り方でだしの出方も変わってくる。より脳を老けさせない栄養が出る昆布の切り方は、横に切る。組織に対して垂直に入れると、より細胞とかが壊れやすくなるのでだしは出やすい。
昆布のだしは作り置きはできる?
熱をかけただしなら、冷蔵庫で4~5日保存可能。冷凍すれば3週間が保存の目安。
昆布についた白い粉はふき取るべき?
ふきとらない方がいい。白い粉は昆布の成分マンニトールという甘味成分。
栄養を逃さないだしのとり方
- だしは水につけてから
- 切る時は横向き